はじめての変形性膝関節症の手術の開始!
期待と不安が交差するなかヨシコばあちゃんは手術室へ
ドアが閉められ赤いランプが点灯、、、
後は手術が終わるのを待つばかり
変形性膝関節症の手術方法
変形性膝関節症の手術の方法はいくつかあるそうですが
この病院では人口膝関節を入れる「人工膝関節置換術」が主流ということでヨシコばあちゃんもこの手術をします。
この人工膝関節置換術は30年前から行われるようになった手術で現在では最も一般的な手術だそうです。
ただメスを入れる範囲が大きいので患者の負担や術後の回復に時間がかかるデメリットがあります。
大半の人はこの手術方法で痛みから解放され普通に歩くことができるようになるというメリットに希望を感じて手術を受けていると思います。
ヨシコばあちゃんもこのメリットに期待をして手術に臨んだのです。
手術は2時間ほどで終わりました。
待っている時間はとても長く感じられましたが、中でどのようなことが行われているかは全くわかりません。
執刀の先生にすべてを託すのみです。
しばらくすると先生がでてきました。そして待っている私に対して無事に終わったことの報告がありました。
“ほっと”した瞬間です。これで痛みから解放されるものと安堵しました。
その日ヨシコばあちゃんは集中治療室で休むことになりました。
変形性膝関節症の手術の不思議な体験?
翌朝ヨシコばあちゃんが目覚めたのは膝の手術の痛みでした。
手術中は麻酔が効いているので痛みは感じませんでした。
麻酔は全身麻酔ではなく局部麻酔です。だから意識はけっこうしっかりしているのです。
ヨシコばあちゃんの手術中の記憶で面白いエピソードがあります。
それは手術中に聞いた音です。部屋の中で大工さんが工事をしているのかと思ったそうです。
まるでノコギリで木を切っているような音が聞こえたというのです。
実際はノコギリはドクターが使っていて、ヨシコばあちゃんの足の骨を切っていたのです。
とてもリアルな感じだったそうです。
局部麻酔だからそんな錯覚をしたのでしょう。
夢と現実の区別がつかない世界でのできごとだったのです。
変形性膝関節症の手術後の痛み
先生が言うには手術は成功したとのことです。
しかし、変形性膝関節症の手術ですべてが解決したのではありません。
術後がもっとも重要なのです。それはリハビリです。
ヨシコばあちゃんは手術すれば膝の痛みがなくなるものと思っていました。
そのためにはまずはリハビリをしっかりしなければ・・・と思っていました。
そして手術の2日目からリハビリを始めたのでした。
リハビリはヨシコばあちゃんが考えていた以上に痛みを伴うものでした。
その日から毎日が苦痛の日々が続くのです。
こんなにリハビリが大変だとわかっていたらヨシコばあちゃんは手術をしなかったかもしれません。
リハビリを担当する看護師さんはリハビリの重要性をよく知っているのでヨシコばあちゃんが痛がってもリハビリを続けさせようとします。
それがヨシコばあちゃんには苦痛になっていくのです。
痛みに弱いヨシコばあちゃんなのです。
こんな日々が約1ヶ月続きましたが最後まで十分なリハビリができないままヨシコばあちゃんは退院することになりました。
この不十分なリハビリが介護への始まりとなっていくのです。